研究課題/領域番号 |
18K07742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森 菜緒子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90535064)
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研究分担者 |
田村 元 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (20333817)
町田 好男 東北大学, 医学系研究科, 教授 (30507083)
佐藤 聡子 東北大学, 大学病院, 助教 (30815957)
高瀬 圭 東北大学, 医学系研究科, 教授 (60361094)
渡部 剛 東北大学, 大学病院, 講師 (70451573)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 乳癌 / 拡散強調画像 / 断端診断 / 病理 / 細胞密度 / MRI / 標本 |
研究成果の概要 |
臨床用最新MRIシステムを用いて,拡散強調画像を含むMRI撮像を術前に行い、46例程度で画像と病理の比較を行った.正常乳腺,非浸潤性乳管癌および浸潤癌の病変部の標本拡散強調画像の視覚的信号および拡散係数を求め,正常乳腺と比べ腫瘍部を正しく判別できるかを検証した. 拡散係数は,浸潤癌,非浸潤癌,正常乳腺の順に高値となった.病理学的な間質の面積比は拡散係数と有意に相関したが、細胞質,核の面積比は拡散係数とは相関しなかった.細胞,核の個数も拡散係数との相関は認めなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍では一般的に正常組織に比べ血流,細胞密度が高い.我々は,摘出後の生体外では拡散係数の低下,拡散強調画像での信号上昇が強く,周囲正常部とのコントラストが明瞭になる,という機序を予測している.生体内から生体外(摘出標本)での拡散強調画像の信号および拡散係数の変化を断端診断のためのマッピングに応用した研究はこれまでになく,独創的である. 超高分解能標本拡散強調画像による術中断端診断法の技術開発は,手術室MRI装置への技術移行が進めば,乳癌以外の腫瘍における断端診断にも応用可能で,手術時間短縮,外科医,病理医,患者の負担の軽減につながり得る.
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