研究課題/領域番号 |
18K07795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
岩田 幸子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40465711)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 子宮内発育不全 / 新生児 / 早期産児 / 副腎機能 / 胎内プログラミング / 認知機能発達 / 副腎皮質 / 発達 / 認知機能 / 下垂体 / 視床 / 唾液 / 尿 / 視床下部‐下垂体‐副腎系機能 / 胎児期プログラミング |
研究成果の概要 |
本研究は在胎週数に比して体格が小さいSmall for gestational age(SGA)児の視床下部‐下垂体‐副腎(HPA)系の制御が発育・発達に与える影響を解明する目的で行われた.4施設のNICU入院児コホートを駆使し,1.SGA児の副腎機能が生直後亢進し,数週間を経て抑制されること,2.SGA児はMRI評価で髄鞘化の過成熟を認めること,3.SGA児の自閉症スペクトラム障害発症率が高いこと,4.SGA児を含むハイリスク児において,ベッドサイドで近赤外線分光法による脳成熟度評価が可能であること,5.体動記録装置アクチグラフによって睡眠周期を低負担で判定できることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SGA児のHPA系を単純な亢進や抑制で説明する試みには矛盾が絶えなかったが,本研究の結果から,SGA児のHPA系が胎内での亢進から生後の抑制に逆説的・ダイナミックに変化し,脳をはじめとする体組織も,未熟性よりも過成熟を呈する可能性が示唆された.生後のHPA系をも制御する胎内プログラミングを解明することで,1.SGA児特有の生体周期や高次脳機能の獲得プロセスを明らかにし,2.自閉症スペクトラム障害やその他の発達遅滞,高血圧・内分泌異常などの発症予測と予防策を確立し,3.ハイリスク児における外因性ステロイドホルモンの投与法に関する指針を提言できるように研究を発展させたい.
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