研究課題/領域番号 |
18K07828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
森本 哲 自治医科大学, 医学部, 客員教授 (30326227)
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研究分担者 |
翁 由紀子 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30438650)
早瀬 朋美 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (50433587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ランゲルハンス細胞組織球症 / 分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ / BRAF V600E変異 / 予後因子 / MAP2K1変異 |
研究成果の概要 |
後方視的コホート59例(小児50、成人9)では、BRAF V600E変異を46%に認めた。前方視的コホート104例(20歳未満)では、BRAF V600E変異を40.4%、BRAF indelを6.7%、MAP2K1変異を31.7%に認めた。BRAF V600E変異は疾患活動スコア(DAS)が7以上の例に有意に多かった(p=0.014)。いずれのコホートにおいても、遺伝子変異型と性別、診断時年齢、病型・初期治療反応性・無イベント生存率・全生存率・中枢神経関連合併症との間に関連を認めなかった。 BRAF V600E変異はDASと関連するがLCHの転帰とは関連しない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LCH細胞にはMitogen-activated Protein Kinase経路の遺伝子に相互排他的な発がん性変異があることが報告され、BRAF V600E変異は最も高頻度な変異で50%前後の例に見いだされる。欧米では、BRAF V600E変異は、高リスク(高い病勢スコア(DAS)・高い再発率・高い中枢神経関連続発症頻度)と報告されている。しかし、日本のシタラビン中心の治療を受けた患者においては、BRAF V600E変異は、DASが高いこととは関連するが転帰とは関連せず、BRAF V600Eの有無により治療を層別化する意義は低いことが分かった。
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