研究課題/領域番号 |
18K07838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所) |
研究代表者 |
道上 敏美 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 骨発育疾患研究部門(旧環境影響部門), 部長 (00301804)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リン代謝 / 骨細胞 / 骨芽細胞分化 / 骨成熟 / リン |
研究成果の概要 |
マウスを用いて、成長に伴う骨成熟がリン代謝に及ぼす影響について検討した。成獣マウスの骨には幼若マウスの骨よりもリン酸利尿因子FGF23が多く存在したが、FGF23以外のリン代謝関連分子や骨芽細胞・骨細胞マーカー遺伝子の発現は幼若マウスの細胞の方が高く、低リンくる病マウスの細胞で発現が高い遺伝子群と共通性を認めた。また、幼若マウスの腎臓においてはビタミンD不活性化酵素をコードするCyp24a1の発現が弱く、IIc型ナトリウム/リン酸共輸送担体をコードするSlc34a3の発現が高かったことから、FGF23作用が弱いことが示唆され、成長期における体内のリンの蓄積に寄与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成長期にはリンの需要が高まり、リンの不足はくる病などの代謝性骨疾患や成長障害をきたすため、小児医療においてリン代謝の理解は重要である。本研究により、成長に伴って骨芽細胞や骨細胞におけるリン代謝や石灰化に関わる分子群の発現やリン酸応答性が変化することが明らかになった。また、低リンくる病の病態形成に骨芽細胞・骨細胞の成熟障害が関連していることが示唆された。
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