研究課題/領域番号 |
18K07861
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
松尾 雅文 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 特命教授 (10157266)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | ジストロフィンDp71 / 衛生細胞 / Duchenne型筋ジストロフィー / 衛星細胞 |
研究成果の概要 |
ジストロフィンDp71 が筋衛星細胞の分裂制御因子であることを明らかにするため、まず、筋衛星細胞でのDp71のmRNAの検出を図った。エクソンG1から79までの領域の増幅断片を得たが、その塩基配列では,エクソン71と78の2つのエクソン配列を欠き、Dp71abであった。驚くべきことに、衛星細胞ではDp71abのみが発現していた。そして、ヒトの不死化筋芽細胞にDp71abとDp71abの発現プラスミドをそれぞれ導入し、その細胞増殖能を解析した。Dp71は筋芽細胞の増殖を促さなかったが、Dp71abは有意に細胞数を増やした。Dp71abこそが筋芽細胞増殖促進因子であることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋衛星細胞は、数多くのDp71アイソフォームの中でDp71abのみを発現する極めて特徴的な細胞であることを明らかにした。また、筋芽細胞増殖作用解析において、Dp71が全く作用しなかったに対して、Dp71abは筋芽細胞増殖作用を発揮した。これは、Dp71が細胞増殖因子であるとのこれまでの説と大きく異なるもので、この作用が筋芽細胞特異的なのか、一般的な細胞増殖作用因子であるのか今後検討が必要である。Dp71abがin vivoでも筋細胞増殖作用を発揮し、Duchenne型筋ジストロフィーなどの筋萎縮疾患に対する治療の新たな分子となると大きく期待される。
|