研究課題/領域番号 |
18K07891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 昭和大学 (2019, 2023) 関西学院大学 (2018) |
研究代表者 |
安達 直樹 昭和大学, 医学部, 准教授 (00450601)
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研究分担者 |
鈴木 辰吾 香川大学, 医学部, 准教授 (50451430)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | グルココルチコイド / 神経幹細胞 / 分化 / ストレス / 神経幹細胞の分化 |
研究成果の概要 |
本研究ではグルココルチコイドが神経幹細胞の分化に与える影響を詳細に解析した。 in vitro実験において、グルココルチコイドがアストロサイトへの分化を促進し、オリゴデンドロサイトへの分化を抑制することをみいだし、この分化割ありの撹乱に関わる2つの細胞内シグナルを同定した。さらに次世代シーケンス技術を用いて、これに関与する遺伝子群を特定した。 in vivo実験では、当初の計画ほどの進展ができなかったが、CRISPR-Cas9技術を用いたゲノム編集によって、神経幹細胞の分化運命を追跡できるシステムを確立した。これにより、今後、胎仔期のグルココルチコイド曝露が成長後の脳機能に与える影響を解析できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、グルココルチコイドが神経幹細胞の分化運命に与える影響を分子レベルで解明し、周産期のストレスが長期的な脳機能に与える影響を示したことである。この知見は、精神疾患の予防や治療法の開発に寄与するだけでなく、周産期のストレス管理やステロイド使用のガイドライン策定にも大きく貢献する。 また、グルココルチコイドによる神経幹細胞の運命決定攪乱に関わる細胞内シグナルに関する知見は、今後、胎内ストレスが脳の発達に与える悪影響を緩和するための特定のシグナル経路を標的とした新たな治療戦略の開発に繋がる可能性がある。
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