研究課題/領域番号 |
18K07905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
北村 和哉 金沢大学, 附属病院, 助教 (00579633)
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研究分担者 |
飯田 宗穂 金沢大学, 附属病院, 助教 (40705604)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 糞便細菌叢移植 / 粘膜免疫 / 腸内細菌 / 便微生物移植 / 粘膜付着菌 |
研究成果の概要 |
潰瘍性大腸炎は原因不明の腸管の慢性炎症性疾患であるが、その一因に腸内細菌叢の乱れが存在する。この乱れを是正する方法として糞便細菌叢移植がある。糞便細菌叢移植を成功させる要素として、移植細菌の患者粘膜への生着が重要である。本研究では、移植細菌が患者粘膜に生着する免疫学的機序を明らかにすることを目的とした。今研究の結果、糞便細菌叢移植の移植細菌の生着に、ステロイドが負の役割を果たすことが明らかとなった。このステロイドの作用は、主に粘液中のMUC2の発現抑制によるものであり、外的に粘液を投与したり、内的な粘液分泌を促すレバミピド投与で、移植細菌叢の生着が改善することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
潰瘍性大腸炎は、原因不明の難病であり、本邦でも世界的にも患者数は増加の一途を辿っている。患者増加の一因に、衛生環境や食習慣の変化に伴う腸内細菌叢の乱れの存在が挙げられており、その補正が重要な治療標的となる。その方法として注目されているのが糞便細菌叢移植である。今回、糞便細菌叢移植における粘液の重要性、粘液分泌を誘導する手法について研究を行い、効率よく移植細菌を生着させる新たな糞便細菌叢移植手技を確立した。
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