研究課題/領域番号 |
18K07909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
西田 淳史 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90719915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 慢性腸炎 / オートファジー / ERストレス / 炎症性腸疾患 / autophagy |
研究成果の概要 |
薬物治療とともに、クローン病治療においては栄養治療の重要性が知られている。クローン病の腸炎悪化には、食餌抗原の関与しており、特に脂質の関与が報告されている。このため、クローン病患者の栄養治療には食事制限(脂質制限)が必ず指導されることになる。その一方で、脂質は一般的に効率のよいエネルギー源であり、生命維持に必要な要素であることも知られている。クローン病において、脂質摂取がなぜ腸炎を悪化させるのか、その機序については十分解明されていない。本研究では、脂質負荷に対して重要な役割を果たすと考えられるオートファジーに着目し、脂質負荷で炎症性腸疾患の腸炎がなぜ悪化するのかを解明を目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腸炎におけるオートファジーの役割を検討した。ヒト炎症性腸疾患では、活動性が高い粘膜でオートファジーの異常が確認された。慢性腸炎におけるオートファジーの役割を、腸管特異的オートファジー欠損マウスを作成し、検討したところ、オートファジーが腸管上皮細胞で欠損することによって、ERストレスが増強し、それに伴って腸管上皮細胞のアポトーシスが誘導されていることが確認された。このことから、腸管上皮細胞のオートファジーは慢性腸炎において保護的に働いていることが示唆された。 今後、腸管上皮細胞のオートファジーを活性化させるagentを開発によって、新たな炎症性腸疾患に対する治療薬の候補が出てくる可能性がある。
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