研究課題/領域番号 |
18K07931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 由佳 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80724658)
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研究分担者 |
中川 勇人 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00555609)
木下 裕人 公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授(移行) (50645322)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胆管炎 / 炎症性腸疾患 / 小腸 / 腸内細菌叢 / 硬化性胆管炎 / 潰瘍性大腸炎 / 原発性硬化性胆管炎 / 腸内フローラ |
研究成果の概要 |
原発性硬化性胆管炎と潰瘍性大腸炎のマウスモデルを用いて、腸内フローラが胆管炎の病態に与える影響を検討した。硬化性胆管炎モデルにメトロニダゾール+ネオマイシンの投与によって糞便中の細菌が減少し、胆管炎の改善がみられた。胆管周囲の炎症細胞浸潤、肝内のサイトカインの減少、また胆管周囲の膠原繊維の減少もみられた。また潰瘍性大腸炎モデルであるIL10ノックアウトマウスにも肝内の炎症を認め、メトロニダゾール+ネオマイシンの投与によって胆管炎、腸炎ともに改善がみられた。腸内フローラの改変によって硬化性胆管炎の病態をコントロールできる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原発性硬化性胆管炎は原因不明であり、治療法も確立していない難病である。マウスモデルを用いて胆管炎と腸炎を調節する因子として腸内フローラに着目して検討し、抗生剤による腸内フローラの改変が胆管炎を減弱させることが明らかになった。今後病態に関与する特定の細菌の同定やその制御法を開発することで、原発性硬化性胆管炎の治療が期待できる。
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