研究課題/領域番号 |
18K07942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
中川 忠彦 島根県立大学, 看護栄養学部, 助教 (40634275)
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研究分担者 |
高山 哲治 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10284994)
佐藤 康史 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (80343383)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 胃癌 / 薬剤感受性 / エピジェネティック調節 |
研究成果の概要 |
本研究では、進行胃癌に対するdocetaxelおよびcisplatin、S-1(DCS)の3剤併用療法の治療効果を予測しうるJMJD2Aについて検討を行った。胃癌培養細胞株の親株細胞とJMJD2Aノックダウン細胞を用いて網羅的遺伝子解析を行ったところ、ノックダウン細胞ではプロアポトーシス遺伝子であるCCDC8の発現が著しく低下した。そして、CCDC8のノックダウンにより胃癌細胞株がDCSに対して耐性化した。また、免疫沈降法によりJMJD2AはCCDC8と複合体を形成することも明らかとなった。JMJD2AはCCDC8の発現の密接な調節を介して薬剤感受性に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、docetaxelおよびcisplatin、S-1対する耐性や感受性を規定する遺伝子として、JMJD2AおよびCCDC8が同定された。JMJD2AおよびCCDC8による新しい個別化医療に繋がる。また、これらを治療標的とした耐性克服薬の開発にも繋がる。さらに、他の癌種においても、JMJD2AおよびCCDC8 を含む候補遺伝子がバイオマーカーや耐性因子として機能している可能性があり、患者への負担の少ないオーダーメード医療への実現に繋がるだけでなく、耐性の克服を標的とした新薬の開発に繋がることが期待される。
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