研究課題/領域番号 |
18K07959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
夏井坂 光輝 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80642446)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 癌幹細胞 / 食道扁平上皮癌 / EGFR阻害剤 / MEK阻害剤 / 治療抵抗性 / FGF / CD44 / オーガノイド |
研究成果の概要 |
多くの固形癌において癌幹細胞が同定され、治療抵抗性、再発、転移に深く関与していることが明らかとなった。申請者らは食道扁平上皮癌(ESCC)においてCD24Low/CD44High細胞が癌幹細胞であることを同定し、fibroblast growth factor-2(FGF-2)を介したFGFR/Erk経路が癌幹細胞の維持に重要であることを報告してきた。本研究ではFGFR/Erk経路を阻害し、腫瘍中のCD24Low/CD44High癌幹細胞を抑制することで治療抵抗性を解除し、抗癌剤、放射線に対する治療効果が向上することを食道扁平上皮癌オーガノイド、3次元培養法、動物モデルを用いて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの癌において分子標的薬が実用化されている中、進行食道扁平上皮癌(ESCC)においては有効な分子標的薬が未だ無いのが現状である。本研究は進行ESCC症例に対する集学的な新規治療法開発の萌芽となる可能性がある。また、本研究で用いた食道扁平上皮癌3次元培養、オーガノイド、動物モデルは生体内に近い形での癌細胞の培養がin vitroで可能であり、通常培養法では困難な癌研究を飛躍的に向上させてきた。これらの研究手法により今後のESCC研究のさらなる向上が期待される。
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