研究課題/領域番号 |
18K07990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
中藤 学 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 「腸内細菌叢」プロジェクト, サブリーダー (20584535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | TROP2 / EpCAM / 腸管上皮細胞 / 免疫細胞 / 粘膜免疫 |
研究成果の概要 |
上皮細胞接着分子であるEpithelial cell adhesion molecule (EpCAM)とTROP2は高い相同性を持ち、単体もしくは両者が様々な上皮細胞に発現する。恒常的に発現するEpCAMやTROP2の機能については未だ研究途上である。そこで、独自に構築した遺伝子改変マウスの解析により、正常細胞に発現するEpCAMおよびTROP2が細胞内において果たす役割を検討した。腸管上皮細胞に発現するEpCAMが粘膜免疫の構築もしくは恒常性の維持に関与し、TROP2ではその機能を補完できないことを明らかにした。また、腸管粘膜固有層にEpCAM陽性CD45陽性細胞が存在することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では腸管上皮細胞に恒常的に発現するEpCAMが粘膜免疫の構築や維持に重要な役割を果たす可能性および、消化管粘膜固有層において、EpCAM陽性CD45陽性細胞が存在することを新たに見出した。また、腸内細菌叢解析により、腸炎を増悪させることが示唆される腸内細菌を同定した。今後、より詳細な解析を続けることで、EpCAMによる粘膜免疫系の調整もしくは制御機構が明らかにでき、新たな腸内細菌による腸炎誘導機構の解明も期待される。本成果は基礎生物学の理解を深めるのみならずEpCAMやTROP2が素因となる疾患治療法の開発への応用にも利用でき、医療の発展に貢献できる。
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