研究課題/領域番号 |
18K08021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京都立駒込病院(臨床研究室) |
研究代表者 |
木村 公則 東京都立駒込病院(臨床研究室), 肝臓内科, 部長 (70397339)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肝硬変 / 肝線維化 / 線維化 / Wntシグナル / b-カテニン / Wnt 阻害剤 / PRI-724 |
研究成果の概要 |
国内で約20万人以上存在するHCV肝硬変、特にChild-Pugh (CP) score B以降の非代償性肝硬変に対する治療薬は存在せず予後不良であ り、新たな治療薬開発は喫緊の課題である。肝硬変に対する治療薬(抗線維化薬)は現在実用化されていない。PRI-724は、Prism Pharmaが開発したWntシグナル伝達を阻害しβ-カテニンとCREB- binding proteinの蛋白相互作用を選択的に阻害できる化合物である。肝線維化モデルを用いて、PRI-724投与 により抗線維化作用を認めた。PRI-724の作用機序として、肝星細胞の活性化を抑制することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回研究開発代表者らが提案する低分子化合物PRI-724は、Wnt-β-cateninシグナル阻害剤で、特にCBP-β-cateninシグナルのみを阻害する点が非常に独創的である。すでに、我々は胆汁うっ滞線維化モデルのみならず、HCV Tg miceや四塩化炭素誘導線維化モデル及びコリン欠乏メチオニン減量NASHモデルにおいても、抗線維化治療効果を報告している。本研究の成果により線維化に対する有効な治療薬開発が実現すれば、肝硬変に伴う様々な合併症も改善され、肝不全への進行や肝がんの発症も予防可能となる。肝硬変患者の予後の改善が見込まれ、それに伴う医療費の削減により医療経済的にも貢献できる。
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