研究課題
基盤研究(C)
核内 HMGB1は心筋細胞の恒常性制御機構に重要な役割を果たす。心不全の進展により核内 HMGB1はアセチル化を受け、核外移行し、核内 HMGB1 の心筋保護作用が喪失する。心不全モデルでは脱アセチル化酵素Sirt7 の発現の低下を認めた。心不全患者でもSirt7発現の低下やHMBG1の核外移行を確認した。心不全モデルを用い、Sirt7がHMGB1のアセチル化と心機能に与える影響を検討した。
核内 HMGB1は心筋細胞の恒常性制御機構に重要な役割を果たす。我々は核内 HMGB1のアセチル化が心筋細胞に与える効果を検討し、心不全進展機構の解明を行ってきた。感染、糖尿病、虚血、圧負荷、加齢などのストレスによって、持続的にHMGB1 のアセチル化が生じている。HMGB1 の脱アセチル化機構の解明により、治療抵抗性の心不全やリバースリモデリングを得るための治療法の開発に繋がる可能性がある。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
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