研究課題/領域番号 |
18K08063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
須田 将吉 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (70714509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 細胞老化 / 老化 / 血管 / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
我々が老化抗原として同定したSAGPを標的とした老化細胞除去治療の有用性を検討するため、SAGP陽性細胞を除去するワクチンを確立した。SAGPの一部のペプチドを抗原としたワクチンを肥満、糖尿病マウスにこのワクチンを投与すると脂肪組織における老化細胞が低下し、耐糖能の改善を認めた。また動脈硬化モデルマウスであるApoE欠損マウスにワクチンを投与すると炎症性サイトカインなどの低下と動脈硬化巣の減少とを認めた。さらに早老症モデルマウスの寿命を延長することも明らかとなった。これらの結果から、SAGPを標的とした老化細胞除去治療は糖尿病、動脈硬化をはじめとする生活習慣病の新しい治療となると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、老化細胞除去により加齢に伴う様々な疾患および個体老化を改善するという報告が出てきているが、老化細胞除去に用いる薬剤の多くは抗がん剤であり、新たな標的分子が必要であった。本研究ではSAGPを老化細胞除去の新しい標的分子として有用であることを示した。またSAGPを標的としたワクチン治療が糖尿病や動脈硬化、個体老化に有用である事を明らかにした。また、既存の老化細胞除去薬は投与後比較的早期に老化細胞が再度蓄積される事から、生活習慣病や老化といった慢性の病態において長期間作用の持続するワクチン療法は非常に有用であると考える。
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