研究課題/領域番号 |
18K08068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芦田 昇 京都大学, 医学研究科, 講師 (00538978)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大動脈弁狭窄症 / NF-κB / 老化 / 石灰化 / 筋線維芽細胞 |
研究成果の概要 |
大動脈弁狭窄症(AS)は日本において頻度の高い心血管疾患であり、その罹患患者数は増加傾向にある。このためASの進行を抑制する治療戦略の開発が急務であるが、大動脈弁の石灰化の詳細なメカニズムは明らかにされていない。 本研究においては血管石灰化とASとのメカニズム的な共通点に注目し、申請者らが作成・報告した血管石灰化モデルマウスをもちいて大動脈弁狭窄モデルを作成し、また筋線維芽細胞を培養してその分子的特徴を解析した。その結果、ASモデルの作成に成功した。また筋線維芽細胞の解析においてはIKKβがノックアウトされることで老化が促進されることを見出し、AS形成との関連が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈弁狭窄症(AS)は心臓流出路の重度閉塞が引き起こされる疾患である。加齢はASの強力なリスク因子であり、高齢化の進む日本においてはその罹患患者数は増加傾向にある。高度 AS 症例に対しては治療を行うが、観血的・外科的治療であるため相応のリスクが存在する。しかしながら現在のところASの進行抑制に有効であることが示されている薬物療法は存在せず、それは大動脈弁の石灰化の詳細なメカニズムは明らかにされていないために他ならない。本研究の結果は炎症制御転写因子であるNFκBがAS形成に深く関与していることを示唆する知見であり、新たな治療戦略の開発につながる可能性があると考えられる。
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