研究課題/領域番号 |
18K08080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
杉本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (30404867)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 脂質異常症 / matrix metalloproteinase / 肺高血圧 / matrix metalloprotease / 一酸化窒素 / Smad / 右室肥大 / 血管リモデリング / 脂質代謝異常症 / マトリックスメタロプロテアーゼ |
研究成果の概要 |
8週齢の雌のC57 /Bl6マウスを低酸素症(4週間10%酸素)に曝露後、正常酸素状態に戻し、通常の食事(ND)グループと高脂肪食(HFD)グループに分け、それぞれの食事を12週間与えた。 その結果、右室収縮期圧とFulton indexは、NDグループよりもHFDグループで有意に高値であった。肺動脈の中膜肥厚はHFDグループでより亢進していた。 HFDグループの肺組織内のカスパーゼ3活性は低下しており、TUNEL染色により、肺動脈平滑筋細胞のアポトーシスはHFD群で抑制されていた。 また、肺高血圧患者において膜型1マトリックスメタロプロテアーゼは右室圧収縮期圧と逆相関関係であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は肺高血圧症の回復過程における高脂肪食の影響を分子機序的に明らかにし、肺高血圧症の治療戦略の1つとして代謝異常症への介入が重要であることを示した。さらに、血清学的に簡便に肺動脈圧を推定する方法として、血中の膜型1マトリックスメタロプロテアーゼ濃度の測定が有用であり、肺高血圧症の早期診断に役立つ可能性が有ることを示した。
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