研究課題/領域番号 |
18K08103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
錦見 俊雄 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (80291946)
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研究分担者 |
中川 靖章 京都大学, 医学研究科, 助教 (70452357)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心不全 / BNP / proBNP / 糖鎖修飾 / 分子型 / 精製 / ゲル濾過 / 質量分析装置 / 糖鎖構造 / 糖鎖 / プロセシング |
研究成果の概要 |
現行の心不全のバイオマーカーであるBNPの測定系は前駆体proBNPを測り込み、proBNP+BNP (=total BNP)を示す。申請者は proBNP、total BNPの測定系を新たに作成し、proBNP/total BNP比の測定を可能にし、この比が慢性心不全の重症例で高いことを示した。急性心不全で検討すると軽症例で proBNP/total BNP比が低くなり、cGMP/BNPを上げて心不全を代償している新しい機序が判明した。急性心不全の治療中に腎機能が悪化し、予後不良に関係するがこのとき腎機能の悪化に先んじて NT-proBNP/mature BNP比が上昇することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性心不全の代償機構としてproBNP/total BNP比率を下げて代償することは新規の機序であり、今後の心不全の治療や診断に応用ができる可能性がある。proBNP/total BNP比率を決めているのはproBNPへの糖鎖修飾であり、糖鎖修飾の機序を解明することで心不全の患者の予後改善に結びつく可能性がある。急性心不全の治療中の腎機能悪化の早期発見の指標は、これまでたくさんの研究がなされてきたが、決定的なものはなかった。腎機能悪化を早期に予知するほど予防、治療のための介入も早くなり、心不全患者の予後の改善に結びつく可能性が高い。今回の研究で入院3日目に有意な変化が見出され期待できる。
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