研究課題/領域番号 |
18K08124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
黒田 健輔 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (70794866)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 移植心冠動脈病変 / 心臓移植 / 脂質異常症 / PCSK9阻害薬 / 心移植後 / PCSK9阻害剤 / 移植後脂質異常症 / 筋ジストロフィー / 心移植後のPCSK9阻害剤使用 / 血清脂質値の低下 / 筋ジストロフィーに対するPCSK9阻害剤使用 / 移植心冠動脈病変の退縮 / 筋ジストロフィーに対するPCSK9阻害剤の使用 / 副作用なし / 移植心冠動脈硬化症 |
研究成果の概要 |
本研究は、一般的な脂質低下療法では脂質コントロール不十分な移植心冠動脈硬化症(TCAV)の症例に対して、PCSK9阻害薬であるエボロクマブを投与することによる脂質改善効果、TCAV進展抑制効果、およびその安全性を評価した。 心臓移植後の8例に対してエボロクマブを使用した。エボロクマブ投与によってLDLコレステロールは有意に低下したが、血管内超音波におけるプラーク縮小効果は観察されなかった。また、1例が筋痛により投与中止となったが、他の7例は安全に投与を継続することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症心不全に対する根本的な治療として心臓移植があるが、心臓移植にはドナーによる臓器提供が必要である。善意で臓器提供をして頂いたドナーおよびそのご家族の気持ちに報いるためにも、提供して頂いた心臓を守っていくことは、レシピエント含め我々医療従事者の責務である。 本研究は、移植心冠動脈病変という予後不良な移植後合併症を脂質管理の点から進行抑制ができるか否かを評価したものである。エボロクマブを使用することで、脂質低下は確認できたが、本研究では冠動脈病変の進展抑制までは示せなかった。引き続き観察を続けていく必要がある。
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