研究課題/領域番号 |
18K08168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
森島 祐子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10375511)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 喘息 / 脂肪酸 / Elovl6 / アレルギー性気道炎症 / 長鎖脂肪酸伸長酵素 / 脂肪酸組成 |
研究成果の概要 |
喘息モデルマウスを用いてELVOL6活性低下が喘息病態にどのような影響を与えるか検討した。Elovl6欠損マウスと野生型マウスの肺組織の脂肪酸組成を比較すると、Elovl6欠損によりミリスチン酸 (C14:0)、パルミチン酸 (C16:0)、パルミトオレイン酸 (C16:1)の割合が増加し、C18以降の長鎖脂肪酸の割合が減少することが分かった。また、Elovl6欠損喘息モデルマウスでは、血清中の抗原特異的IgEやTh2/Th17メディエータが強く誘導され、好酸球性、好中球性気道炎症ともに増悪し、杯細胞の増生も顕著になることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満と重症喘息に関する疫学的な研究が数多く存在する一方で、分子細胞生物学的な側面からアプローチした研究はきわめて少ない。これまでに行われた研究の多くは組織に蓄積する脂質の「量」に着目し、とくに喘息領域では生体内で合成されないω3やω6必須脂肪酸を中心に、それらの「摂取量」によってアレルギー性気道炎症が修飾されることが報告されている。これに対して本研究は、生体内で合成される脂肪酸を含めた脂質の「バランス」を包括的に捉え、その不均衡が難治性喘息をもたらす病態について明らかにするものである。
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