研究課題/領域番号 |
18K08173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
若原 恵子 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00631433)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 好塩基球 / 気管支喘息 / 慢性副鼻腔炎 / COPD / 関節リウマチ |
研究成果の概要 |
好塩基球は、血液中1%未満の稀少細胞であるが、強力なサイトカイン・ケミカルメディエーター産生能を持つポテンシャルの高い細胞である。本研究では、慢性難治性気道炎症性疾患における好塩基球の難治化因子、バイオマーカーとしての可能性について検討を行った。 気管支喘息では、喀痰中好塩基球数と喀痰中好酸球数に正の相関を認め、好酸球性炎症フェノタイプ(好酸球2%以上、好中球60%未満)で好塩基球が増加していた。また、副鼻腔炎のうち篩骨洞炎症との関連がみられた。COPDや関節リウマチの気道病変においても好塩基球性炎症がみられたが、呼気一酸化窒素濃度やIgE値との関連はなく、喘息とは異なった機序が想定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、気管支喘息、COPD、関節リウマチの気道・肺病変に対する気道中好塩基球数に関して調査し、気道病変において好塩基球が増加しうる病態があることを明らかにした。また好塩基球性炎症フェノタイプは、喘息における好酸球性炎症フェノタイプや好酸球性副鼻腔炎に特徴的な篩骨洞の炎症と関連することを確認した。COPDや関節リウマチの気道病変でも好塩基球性炎症はみられ、その意義を検討していくことは疾患のフェノタイプ分類や治療・管理法の創出につながるものと考えられた。
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