研究課題
基盤研究(C)
EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌におけるオシメルチニブの奏効率と循環腫瘍細胞のBIM-γのmRNA発現量の関連性を明らかにする目的で前向き研究をおこなった。循環腫瘍細胞はClearCell FXシステムを使用して回収し、定量的リアルタイムPCRを実施した。オシメルチニブの奏効率はBIM-γ高発現群(n = 15)はBIM-γ低発現群(n = 15)と比較して低かった(26% vs. 73.3%、p = 0.011)ことから、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌患者の循環腫瘍細胞中のBIM-γのmRNAの過剰発現は、オシメルチニブの治療効果不良因子となり得ることが示唆された。
本研究は血液検体を用いた確実なサンプリングに基づいた個別化治療のシステム構築を目的にしており、得られた結果はBIM-γのmRNAの発現量を層別化因子とした原発性肺癌の個別化治療法の確立に大きく貢献するもので、本研究は非常に特色のある研究であると同時にその社会的意義も大きい。
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