研究課題/領域番号 |
18K08194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
平田 豊 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10441247)
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研究分担者 |
松本 久子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60359809)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 喘息 / IL-33 / YKL-40 / PAR-2 / miRNA / 気道上皮細胞 |
研究成果の概要 |
IL-33は重症喘息で顕著に増加し、発症の中心的な役割を果たしているが、その病態的な産生メカニズムは不明な点が多い。 本研究によって、気道上皮細胞の恒常的なIL-33発現が精製YKL-40やYKL-40過剰発現によって減弱した。一方で、YKL-40発現抑制細胞株では、IL-33発現が有意に増加した。 更に、Alternaria (AA)によって誘導されるIL-33発現の増加は、YKL-40過剰発現細胞株で著しく減少した。一方で、PAR-2発現抑制細胞株では、IL-33の発現が著しく増加した。 従って、YKL-40がIL-33発現を抑制する機序としてPAR-2を介するメカニズムが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
YKL-40は喘息患者の喀痰中濃度が重症度、気道リモデリング、非2型気道炎症と相関し、疫学コホート研究から、YKL-40は非2型・好中球性喘息のバイオマーカーとして注目されており、本研究で見出されたYKL-40によるPAR-2を介したIL-33発現制御のメカニズムは、喘息のステロイド低感受性における難治化に対する治療薬開発の新たなアプローチとなるだけでなく、2型・非2型炎症の調整機構の解明の糸口になると共に、個別化治療などの臨床応用に貢献する意義がある。
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