研究課題/領域番号 |
18K08213
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
鶴屋 和彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20372740)
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研究分担者 |
藤崎 毅一郎 九州大学, 大学病院, 助教 (10444811)
鳥巣 久美子 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20448434)
江里口 雅裕 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40572102)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / 血液透析 / 腹膜透析 / 脳萎縮 / MRI / 脳灰白質容積 / 前頭葉機能 / 遂行機能 / トレイルメイキングテスト / 認知機能障害 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病患者 157例[保存期(ND)患者90例、血液透析(HD)患者25例、腹膜透析(PD)患者42例)を対象に脳MRIを施行し、voxel based morphometry法を用いて脳灰白質容積比(GMR)を算出した。2年後にも同様の検査を行い、1年あたりのGMR変化量(AC-GMR)を3群で比較した。その結果、多変量調整後のAC-GMR(パーセントポイント,最小二乗平均値)はND患者 -0.31、HD患者 -0.44、PD患者 -0.76で、PD患者ではND患者、HD患者と比較して有意に変化量が大きく、脳萎縮が急速であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血液透析(HD)患者の脳萎縮が急速であることは以前より知られており、その機序として、透析中の血圧変動が影響していると考えられ、腹膜透析(PD)患者では脳萎縮が進みにくいのではないかと考えられていた。しかし、われわれは、保存期慢性腎臓病(ND)患者と比較してPD患者でも脳萎縮が急速であることを明らかにした。今回の研究において、ND患者やHD患者と比較してPD患者では脳萎縮が急速であることが明らかとなった。この結果は、腎代替療法が必要となったCKD患者において有用な情報と思われ、今後の実臨床において重要な知見であると思われる。
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