研究課題/領域番号 |
18K08236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
伊藤 清亮 金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任准教授 (10467110)
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研究分担者 |
川野 充弘 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (20361983)
山田 和徳 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (90397224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | IgG4関連疾患 / 補体 / 糖鎖 / 免疫グロブリン / 自然免疫 / IgG4関連腎臓病 / MBL / TLR |
研究成果の概要 |
IgG4関連腎臓病において低補体血症に関与する因子を検討したところ、IgG4分子よりもそれ以外のIgGサブクラス分子が低補体血症に関与していた。次に抗体の糖鎖異常が補体活性化にかかわる可能性を考え、末梢血リンパ球のシングルセルデータより可変領域の糖鎖付着配列の頻度を調べたところ、既報の健常人に比べ増加していた。また、IgG4関連疾患患者由来のIgG4モノクローナル抗体の可変領域の糖鎖構造解析を行い、Fc領域の糖鎖に比べバリエーションに富むことを示した。患者由来IgG4抗体を用いて、酵素処理なし抗体、糖鎖改変抗体の間で、in vitroでの補体活性化能を検討したが差がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgG4関連腎臓病においてはステロイド治療後も部分的な腎萎縮の進行を認める症例が存在することが明らかとなっていた。すなわち本疾患においては、再燃率が高いこと、ステロイド以外の確立された治療法が存在しないということ、腎病変においてステロイド治療だけでは不十分である点が問題である。今回の研究により、IgG4関連腎臓病における低補体の病態において、IgG4分子よりも、むしろその他のIgGサブクラス分子(IgG1、IgG2、IgG3)が低補体血症に関与していることが示唆された。更に糖鎖に注目することで、低補体の病態をより明らかにできる可能性を考えたが、今回の研究では十分な証拠を示すことができなかった。
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