研究課題/領域番号 |
18K08241
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
久米 真司 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (00452235)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 糖尿病性腎臓病 / ケトン体 / mTORC1 / 糖尿病性腎症 / 腎機能低下 / SGLT2阻害薬 / 腎臓 / ケトン |
研究成果の概要 |
ケトン体は、糖尿病で生じる重篤な急性合併症の一つケトアシドーシスの原因となることから、健康に対するネガティブな印象が持たれてきましたが、本研究により、ケトン体が糖尿病により障害される腎臓での組織修復もたらす健康に有益な効果があることが証明されました。昨今の臨床試験から、糖尿病治療薬 SGLT2阻害薬による強力な臓器保護効果が示されており、 そのメカニズムの解明が待たれていました。本研究では、ケトン体がそのメカニズムの一端を担っていることをも証明しました。今後、より有効かつ安全なケトン体供給方法の探索により、ケトン体代謝を標的とした糖尿病 性腎臓病治療法の開発が進むことが期待されます。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎臓病は我が国の透析導入原疾患一位の疾患であり、新たな治療法の開発が望まれている。本研究により、これまで、糖尿病急性合併症ケトアシドーシスの原因物質としてネガティブなイメージが根付いていたケトン体に、糖尿病による臓器障害を予防しうる秘めたる力が存在するという、糖尿病におけるケトン体の位置づけにパラ ダイムシフトを起こす結果が導き出された。そしてその効果が、近年類を見ない腎予後改善効果を発揮している新規糖尿病治療薬 SGLT2阻害薬の腎臓保護効果の一端を担っていることも明らかとなった。今回明らかとされたケトン体の持つ臓器保護効果に、今後の糖尿病性腎臓病克服への期待がもたれる。
|