研究課題/領域番号 |
18K08244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
喜多村 真治 岡山大学, 大学病院, 講師 (70467752)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | semaphorin3a / neuropilin-1 / JNK / podocyte / fibrosis / セマホリン / 糸球体上細胞 / 慢性腎臓病 / セマフォリン / 糸球体上皮細胞 / 腎臓病 / 上皮細胞 / 腎機能障害 |
研究成果の概要 |
今回我々は蛋白尿に関連しドキソルビシン(Dox)誘発性上皮細胞障害マウスモデルにて腎障害の進行に対するSEMA3Aの病理学的役割及びSEMA3A阻害剤SM-345431(SEMA3A-I)の治療効果を検討した。Dox投与により蛋白尿は有意に増加し、上皮細胞のアポトーシスの増加及びSEMA3A発現を増加させておりSEMA3A-I治療で抑制された。SEMA3A-IはDoxによって誘発された上皮細胞のアポトーシスを改善させ、これらはc-Jun N末端キナーゼ(JNK)シグナル伝達を促進し、JNK阻害剤はSEMA3A誘導細胞アポトーシスを抑制し、JNK経路がSEMA3Aに関与することを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病は日本国民の約8人に一人が罹患する国民病でもある。そのような腎臓病の進展因子は蛋白尿や腎臓線維化が主であるが、それらの腎臓機能重症化予防は急務である。今回我々は、新たな治療ストラテジーとして、semaphorin3aを介した腎機能重症化抑制を目指した病態機序の解明を行った。今回の研究により、蛋白尿の発生、および腎臓の線維化にsemaphorin3aが深く関与していることが認められ、それらの治療としてsemaphorin3a阻害剤が可能性あることが示された。これらの解明により腎臓疾患の新たな治療の開発に貢献できると考える。
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