研究課題/領域番号 |
18K08260
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
六戸 大樹 弘前大学, 医学研究科, 助教 (50436036)
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研究分担者 |
中野 創 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (90281922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 皮膚有棘細胞癌 / ウイルス発癌 / 発癌 / 皮膚悪性腫瘍 / 細胞増殖 / パピローマウイルス / 皮膚発癌 / HPV |
研究成果の概要 |
皮膚有棘細胞癌、ボーエン病などの表皮腫瘍における、HPVの関与を検討するため遺伝子増幅(PCR法)を行ったところ、外陰部発生の有棘細胞癌、ボーエン病で高リスク群HPV-16が検出される頻度が明らかに高く、露光部に生じる皮膚有棘細胞癌とは発症機序が異なることが示唆された。E6過剰発現SCC由来細胞株 (A431) への細胞増殖能、スクラッチ試験による遊走能を非導入細胞と比較したが、有意差はみられなかった。HPV感染とCD55陽性細胞の関連性を調べるため、HPV陽性が確認された腫瘍組織においてCD55免疫染色を行ったところ、単位面積当たり陽性数は、HPV陽性腫瘍において有意に多く検出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚有棘細胞癌は皮膚癌の中で二番目に多い腫瘍である。本研究で、特に外陰部の有棘細胞癌においてはヒトパピローマウイルス(HPV)が発生に関与している可能性が示された。HPVの遺伝子を皮膚由来細胞に発現させただけでは腫瘍の性質は変化しなかったため、腫瘍形質獲得には別な機序が関与していることが示唆された。なお、HPVが関与する腫瘍ではCD55陽性細胞が多く検出されることがわかり、将来の研究の基盤となる結果が得られた。
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