研究課題/領域番号 |
18K08362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
沼田 晃彦 九州大学, 大学病院, 助教 (60423563)
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研究分担者 |
菊繁 吉謙 九州大学, 医学研究院, 講師 (40619706)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 急性骨髄性白血病 / 概日リズム因子 / クロマチン修飾酵素 / リジンアセチル化酵素 / 白血病 / クロマチン修飾因子 / MLL融合タンパク / 概日リズム遺伝子 / 白血病発症 |
研究成果の概要 |
急性骨髄性白血病は様々な遺伝子異常により発症する。その中で、MLL遺伝子異常による白血病は、小児や若年成人を中心に発症し、予後は極めて不良である。本研究では、MLL-AF6融合遺伝子陽性の急性骨髄性白血病細胞に、概日リズム遺伝子のSHARP1が高く発現しており、その遺伝子を欠失させることで、白血病の発症や病気の進展を抑えることが示された。また、SHARP1蛋白を標的とすることが治療法として有望であり、その白血病化の分子機構を明らかにすることで、今後の創薬の基盤となるデータを構築することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白血病発症における概日リズム遺伝子の関与が示唆されてきたが、その分子機構の研究は網羅的には行われていない。本研究で、過去に白血病への関与が報告されていないSHARP1が、白血病MLL融合蛋白との、ヒストン修飾、クロマチン構造へ作用し、白血病発症・維持へ重要な役割を果たしていることを明らかにでき、学術的に極めて興味深い。若年者に発症する難治性の白血病の病態の分子基盤を一つずつ明らかにしていくことは、病気に苦しむ患者に福音をもたらす治療法開発の一助となることが期待される。
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