研究課題
基盤研究(C)
CD109はTGFb制御を介して、造血器腫瘍・骨髄造血に関わることが想定される。本研究ではノックアウトマウスを用いてCD109の機能について解析を行った。その結果、マウスではヒトと異なり骨髄細胞にCD109の発現は認められず、形質芽細胞に発現が認められることが明らかとなり、CD109欠損下ではこれらの細胞が減少していることが示唆された。また、健常人および各種造血器疾患における血清可溶性CD109濃度を測定したところ、免疫性血小板減少症でCD109が高値傾向となることが示唆された。
本研究は、造血器腫瘍・骨髄造血の制御因子であるTGFb分子に関わる研究であり、CD109分子についてマウス・ヒトにおける発現が明らかとなった。マウスにおいては骨髄細胞でCD109の発現が認められないことが明確となり、マウスで研究を行う場合には注意が必要であることが判明した。また、ヒト疾患との関連については、血清可溶性CD109の健常人における値が明らかになるとともに、免疫性血小板減少症で可溶性CD109が高値傾向になり、鑑別診断や病態把握に有用である可能性が明らかとなった。
すべて 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件)
Rinsho Ketsueki
巻: 61 ページ: 865-869
130007897814
臨床血液
巻: 61 号: 5 ページ: 475-483
10.11406/rinketsu.61.475
130007852238
巻: 61 号: 9 ページ: 1205-1211
10.11406/rinketsu.61.1205
130007937079
Hematology
巻: 24 ページ: 49-51
Int J Hematol.
巻: 110 号: 2 ページ: 237-243
10.1007/s12185-019-02673-3
巻: 110 号: 5 ページ: 533-542
10.1007/s12185-019-02710-1
日本検査血液学会雑誌
巻: 20 ページ: 99-109
巻: 107 号: 3 ページ: 373-377
10.1007/s12185-017-2339-5
Leukemia Research
巻: 74 ページ: 137-143
10.1016/j.leukres.2018.06.003
巻: 59 号: 7 ページ: 845-857
10.11406/rinketsu.59.845
130007430620