研究課題/領域番号 |
18K08374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 (2019-2020) 日本医科大学 (2018) |
研究代表者 |
田村 秀人 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70256949)
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研究分担者 |
石橋 真理子 日本医科大学, 医学部, 助教 (20599047)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 / KL-6 / 予後不良因子 / MUC1 / galectin-3 |
研究成果の概要 |
MUC1上に存在するシアル化糖鎖抗原KL-6の多発性骨髄腫(MM)病態への関与を明らかにすることを本研究の目的とした。初発MM患者での検討では、血清KL-6高値群(n=22)では正常群(n=173)と比べ、LDH高値、Hb低値、有意に無増悪生存期間不良であった。次に急性増悪患者よりKL-6産生MM細胞株MOSTI-40を樹立し検討した。1q21+を含む複雑核型、CD28+CD229+、高い細胞増殖能を有したが、抗MM薬への感受性は他の細胞株と差がなかった。 これらはKL-6が直接的にMM病勢進行に関与することを示唆した。その関連遺伝子、増殖メカニズムを明らかにするために現在解析中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、新規MM患者の約10%が示す血清KL-6高値の臨床的意義が明らかとなり、血清KL-6が予後の予測、治療の選択に役立つことが示唆された。また、MM細胞におけるKL-6産生とMUC1 mRNAと細胞膜タンパク発現、MUC1遺伝子多型などとの関連が解明され、本研究の学術的意義が示された。さらに、MMにおけるKL-6は腫瘍細胞増殖に重要な役割を果たしており、Gal-3ーMUC1-KL-6相互作用が、形質細胞白血病進展に関与する可能性があり、KL-6を標的とした新規治療法の開発が期待された。
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