研究課題/領域番号 |
18K08392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
町田 豪 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80583632)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 全身性エリテマトーデス / Marginal zone-B細胞 / 抗dsDNA抗体 / 糸球体腎炎 / MRL/lprマウス / IFN-γ受容体 / TLR7 / SLEモデル / Marginal zone B細胞 / ループス腎炎 / 自己抗体産生 |
研究成果の概要 |
全身性エリテマトーデス(SLE)モデルマウスの脾臓Marginal zone-B(MZ-B)細胞の役割に着目し、同マウスの自己抗体産生ならびに腎炎病態への関与を示すべく、MZ-B細胞を特異的に欠損するSLEモデル(MRL/lpr系統)マウスを作製して解析を行った。MZ-B欠損MRL/lprマウスでは、野生型と比較して、10週齢から24週齢までIgM、IgG3クラスの抗dsDNA抗体価が低値であり、全個体で腎糸球体の病変が認められなかった。以上の結果から、MRL/lprマウスのMZ-B細胞は、同マウスの自己免疫性病態、特に抗dsDNA抗体産生と糸球体腎炎の病態形成に関与することが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代表的な自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)の病態には、自己抗体を産生するB細胞が重要な役割を担うが、感染防御などに必須なB細胞を温存しながら悪性のB細胞亜集団を抑制する治療戦略が求められている。本研究では学術的位置づけとして、SLEの自己抗体産生と腎炎病態において、末梢B細胞の亜集団の1つである脾臓Marginal zone-B(MZ-B)細胞が関与することを明確に実証した研究である。また社会的位置づけとしては、SLEの治療における免疫抑制という副作用の可能性を低減させる新たな治療戦略の標的としてMZ-B細胞の可能性を提示した研究である。
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