研究課題/領域番号 |
18K08399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
大島 至郎 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部), その他部局等, 部長 (50362728)
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研究分担者 |
和田 芳直 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 母性内科・医師 (00250340)
大海 雄介 中部大学, 生命健康科学部, 助教 (10584758)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 免疫グロブリン / 糖鎖異常 / 糖鎖 / シアル酸 |
研究成果の概要 |
関節リウマチ(RA)症例の血清中のIgGの糖鎖構造を解析した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)と質量分析法(MS)を用いてガラクトース欠損IgG(G0)シアル酸欠損IgG(S0)の割合を解析し、変形性関節症症例と比較した。 RA症例ではG0, S0の割合がコントロールに比較してそれぞれ著明に上昇していた。これらの異常は発症早期から認められ、寛解において低下することも明らかになった。 IgG糖鎖異常はRAの診断や活動性、寛解のマーカーとして有用であると考えられる。さらに、RAにおけるIgG糖鎖異常(G0 S0の割合の上昇)が病因、病態を解明する上で重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RAは病因が明らかでないため、長期間の治療継続を余儀なくされることは、医学的問題のみならず、医療費においても大きな社会的問題となっている。 分子標的治療の登場により、臨床的寛解が現実的な目標となり更にその先に薬剤を中止してなお維持するいわゆるbio free寛解も目指せるようになった。今回、免疫グロブリンの糖鎖異常の測定が免疫学的寛解のマーカーとして有用性が明らかになったことで、投与薬剤の中止や減量の指標となり、医療費の削減にも繋がる可能性があると考えられる。さらに糖鎖異常のメカニズムが明らかになれば、RAの診断、予後評価に繋がるマーカーの開発や根本的な治療につながるものと考えられる。
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