研究課題/領域番号 |
18K08409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
桑原 誠 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (00568214)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Bach2 / IL-7 / 抗原非依存性Th2免疫応答 / Tpath2 / 脂質代謝 / IL-7 receptor / Th2 / アレルギー性気道炎症 |
研究成果の概要 |
IL-33受容体陽性(IL-33R+)Th2細胞はIL-7/IL-33依存性に誘導・活性化され、抗原非依存的(IL-7/IL-33 依存的)なTh2サイトカインや炎症因子の産生を介して、2型気道炎症の慢性化を引き起こす。私たちは、転写抑制因子Bach2の発現低下がIL-33R+ Th2 細胞の増加につながることを、T細胞特異的Bach2欠損マウス肺の解析から見出した。Bach2はIL-7受容体の発現調節を介して、IL-33R+Th2細胞の誘導を制御していることが明らかになった。これらの結果から、Bach2の発現変動が抗原非依存的なTh2免疫応答と気道炎症の慢性化を制御していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Bach2はT細胞のアイデンティティを維持するガーディアン転写因子であるという考えが提唱されている。抗原特異性はT細胞アイデンティティの一つである。今回、Bach2の発現低下や欠損がTh2細胞の抗原非依存的免疫応答の亢進や、気道炎症の慢性化につながる可能性が明らかになってきた。T細胞におけるBach2の適切な発現は、肺恒常性の維持に必要であり、その異常はT細胞アイデンティティの破綻を引き起こし、呼吸器疾患の発症につながることが予想される。今後、肺T細胞におけるBach2の詳細な役割解析が、喘息や難治性肺疾患の新規治療法の開発につながることが期待される。
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