研究課題/領域番号 |
18K08436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中田 浩智 熊本大学, 病院, 准教授 (40628492)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | HIV感染 / ケモカイン受容体 / CXCR4 / CCR5 / 抗HIV薬 / HIV / HIV薬 / HIV感染症 / 治療薬開発 / ケモカイン |
研究成果の概要 |
構造解析からCXCR4の多量体形成に影響を与えると考えられる部位に変異を導入したCXCR4発現プラスミドを作成し、変異型CXCR4の発現が多量体形成に与える影響とその結果HIV感染性がどのように変化するかを複数のアッセイで解析した。その結果CXCR4多量体形成を阻害するいくつかの部位が同定され、それらの変異を有するCXCR4ではHIV感染性が低下する傾向が示された。これらの結果はケモカイン受容体の多量体形成がHIV感染において好ましい状態であることを示唆している。これらの結果は更なるHIV感染のメカニズム解明や今後の薬剤開発につながるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV感染にはCD4と共にCXCR4・CCR5などのケモカイン受容体がコレセプターとして必要であるが、感染が成立する際のこれらの受容体の詳細な動態は解明されていない。今回CXCR4に多量体形成を阻害する変異を導入したところ、多量体形成阻害によりHIV感染性が低下する傾向が示された。この結果はHIV感染にCXCR4の多量体が必要であることを示しており、このケモカイン受容体の動態の更なる解析はHIVの感染が成立するメカニズムを明らかにし、新規作用機序の薬剤開発につながる可能性がある。
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