研究課題/領域番号 |
18K08456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2019-2021) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018) |
研究代表者 |
吉澤 彰宏 国際医療福祉大学, 医学部, 講師 (30407093)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インフルエンザ / CD8 T細胞 / 免疫記憶 / T細胞 / メモリー / 抑制性分子 / CD8T細胞 |
研究成果の概要 |
獲得免疫反応において、CD8 T細胞は、T細胞受容体(TCR)と、ペプチドを結合したMHC class I分子との会合により抗原を認識し活性化される。インフルエンザ感染後マウス肺実質内に残留する2種類のインフルエンザ抗原特異的CD8 T細胞は、それぞれ会合する抗原が異なれば、T細胞内の分子的制御も大きく異なることがすでに明らかとなっている。そこで我々は①インフルエンザ抗原特異的な2種のCD8 T細胞の局在を組織学的に解析②他の種類の免疫細胞との相互反応を与える微小環境を解明③CD8 T細胞の局所残留を可能にする接着分子の探索、をすることで、免疫記憶を成立させる微小環境の解明を目指している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はメモリーCD8 T細胞が形成される“場”のモデルを提唱した。血管と細気管支に近接した粘膜固有層(従来のiBALTとは異なる部位)において、血流を介してCD8 T細胞が集簇する。そこでは、肺マクロファージがTGF-βやIL-15を発現し、一方CD11c陽性樹状細胞がIL-15受容体αを介して、CD8 T細胞にメモリー形質を与える。そして、いくつかは、気道上皮間に移動し、接着分子を介して局在し、次の感染に備えて残留する。こういった、免疫記憶を成立させる微小環境の解明の一端は、今後のウイルスパンデミックに大いに役立つものと考えられる。
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