研究課題/領域番号 |
18K08457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
吉河 智城 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (20399463)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ワクチン / ラッサ熱 / ワクシニアウイルス / ラッサウイルス / 組換えウイルス / BAC |
研究成果の概要 |
高度に弱毒化されたワクシニアウイルス株LC16m8に外来遺伝子を簡単かつ速やかに組込み可能なシステムを確立する。そのシステムを用いてラッサウイルスの遺伝子を導入した組換えm8を作製し、その免疫誘導能をマウスを用いて評価することでラッサワクチンとしての可能性を検討する。本研究では3種類のプラスミドを作製し、これを用いることで1週間あれば外来遺伝子をBACプラスミドに100%の確率で組込める系を確立した。そして、このシステムを用いてラッサウイルスのNPまたはGP発現する組換えm8の作製に成功した。更にこのウイルスをマウスに免疫するとラッサウイルスに対する特異抗体が誘導されることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症に対する最良の対策は予防であり、その中核をなすのはワクチンである。ワクシニアウイルス株の一つであるLC16m8は日本で樹立されたものであり、その高い安全性とワクチン効果により痘そうワクチンとして国内承認されている。本研究ではLC16m8のワクチンとしての能力を他の感染症に有効利用するため、外来遺伝子を迅速に導入できるシステムを確立した。また、ラッサ熱の原因であるラッサウイルスの遺伝子を保持する組換えLC16m8を作製し、これを免疫したマウスにラッサウイルスに対する特異抗体を誘導することに成功した。本研究成果は現COVID-19ワクチンへの応用も可能であり、現在研究中である。
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