研究課題/領域番号 |
18K08468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
恒枝 宏史 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (20332661)
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研究分担者 |
笹岡 利安 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (00272906)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病 / エネルギー・糖・脂質代謝異常 / 脳・神経・嗅覚 / 生体リズム / 臓器連関 / 中枢性代謝調節 / エネルギー・糖脂質代謝異常 |
研究成果の概要 |
嗅覚と代謝が機能的に連係するかを明らかにするため、空腹時の食餌の匂い刺激が食前と食後の糖・脂質代謝に及ぼす影響をマウスを用いて検証した。その結果、嗅覚刺激後、食前では脂肪動員が増加し、食後では脂質利用の促進を認めた。長期的には、肥満マウスにおける糖代謝異常の進展が嗅覚刺激によって防止され、嗅覚破壊によって増悪した。このように、嗅覚系と代謝系が連係し、糖・脂質代謝の最適化に寄与することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
五感のうち、特に嗅覚には未知の潜在能力が多く残されている。本研究では、内分泌代謝学的観点から嗅覚の超機能の解明に挑み、パブロフによる条件反射の概念提起の後、一世紀にわたり不明であった嗅覚と代謝の関係を実証した。さらにその活用法として、嗅覚が肥満に伴う代謝異常の防止に寄与する可能性を示した。嗅覚系を起点とした中枢性代謝調節の発見は、従来の肥満・糖尿病の治療法を発展させる新基盤になると考えられる。
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