研究課題/領域番号 |
18K08490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
盛田 幸司 帝京大学, 医学部, 病院教授 (30535216)
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研究分担者 |
伊藤 雅史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80393114)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エクソソーム / 甲状腺濾胞癌 / プロテオーム解析 / 診断マーカー / サンドイッチELISA系 / TSH受容体 / 細胞外小胞 / デコイ効果 / 術前診断 / サンドイッチELISA |
研究成果の概要 |
術前診断困難な甲状腺濾胞癌について、腫瘍が分泌する小型細胞外小胞(エクソソーム)がもつ蛋白の特徴を対象に、新診断法開発を目指した。 ① 甲状腺にはTSH受容体が存在する。我々はヒト甲状腺癌細胞株や不死化ヒト甲状腺濾胞上皮細胞が、TSH受容体をもつエクソソームを分泌することを初めて示した。 ② 甲状腺腫瘍患者血清からのエクソソームで、蛋白の網羅的解析を行い、濾胞癌診断に有用な候補蛋白を選別した。この蛋白の定量測定法を構築し検討したが、現在の検討数(濾胞癌12例、濾胞腺腫42例、乳頭癌10例、腺腫様結節15例)では、濾胞癌で有意差の出る蛋白は特定できなかった。今後は術前後血清比較も含め、検討を進める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
甲状腺癌のエクソソーム診断に関するこれまでの報告の殆どは、エクソソームに含有されるマイクロRNAをターゲットにしたものだった。RT-qPCRで増幅が可能で解析し易いことがその理由と想像されるが、実臨床での実用化にはデバイスの開発等解決されるべき問題が残っている。本研究では、有用な診断マーカーの特定には至らなかったものの、エクソソーム中の蛋白を対象にELISA法等での定量評価を試みた点は、今後のエクソソーム診断の発展や実用化の可能性を示す、意義深いものである。
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