研究課題/領域番号 |
18K08491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
藤本 啓 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40372974)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 膵α細胞 / グルカゴン / PKCδ |
研究成果の概要 |
細胞レベルの実験ではグルカゴン分泌細胞株を用いグルカゴン分泌を検討した。PKCδの阻害薬やsiRNAを用い、PKCδがアルギニン応答性グルカゴン分泌を正に制御することを明らかにした。生体レベルの実験では膵α細胞特異的PKCδノックアウトマウス(αPKCδKO)を作製した。αPKCδKOではアルギニン応答性グルカゴン分泌が低下していた。また、αPKCδKOから単離した膵島でのアルギニン応答性グルカゴン分泌も同様に低下していた。 以上から、PKCδがアルギニン応答性グルカゴン分泌において重要な分子であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により細胞および生体レベルで膵α細胞からのグルカゴン分泌にPKCδが関与することが示唆された。元来、グルカゴンは血糖を上昇させることが知られており、今後より詳細なPKCδ依存性グルカゴン分泌の分子機序を明らかにすることで、PKCδを標的とした糖尿病診断や糖尿病治療に繋がる可能性がある。 また、PKCδは腎症と網膜症の発症・進展、骨格筋細胞のインスリン抵抗性にも関与している。よって本研究は、糖尿病におけるグルカゴン分泌異常や耐糖能異常だけでなく合併症予防をも見据えた可能性を有している。
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