研究課題/領域番号 |
18K08506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
長田 直人 金沢大学, 医学系, 講師 (70456408)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | エネルギー代謝 / 熱産生 / 褐色脂肪細胞 / 肥満 / 転写因子 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
これまでに得られた研究成果は、 1)Nrf2活性化物質であるグルコラファニンを摂取したマウスは非摂取対照マウスに比して、直腸温が0.5℃高く、個体レベルの酸素消費量とエネルギー消費量が増加しており、熱産生の亢進が示唆された。 2)Keap1野生型マウスとKeap1flox/floxマウスをサーモニュートラル(30℃)の条件下において、高脂肪食を与えると、Keap1flox/floxマウスは対照野生型マウスに比して体重の増加が有意に少なく、肥満形成が抑制された。この結果はKeap1flox/floxマウスは褐色脂肪組織における熱産生が増加していることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の抗肥満薬は、食欲抑制や消化管の脂肪吸収阻害等、エネルギー摂取を低下させる作用が主であり、抑うつや下痢等の副作用が少なくない。ゆえに現在、エネルギー消費を増大させ、肥満を抑制する新たな薬物や機能性食品因子が求められている。本研究によって、Nrf2活性化が褐色脂肪細胞のエネルギー消費を高める可能性が示されたことから、Nrf2活性化物質が肥満の予防・治療に応用できる可能性が生まれる。特に、食物由来のグルコラファニンは安全性が高く、経口摂取によるNrf2活性化と抗酸化作用による細胞保護効果も期待できるため、特色のある創薬シードになり得る。
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