研究課題/領域番号 |
18K08512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2020) 大阪大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
松岡 孝昭 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10379258)
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研究分担者 |
片上 直人 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10403049)
河盛 段 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50622362)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵β細胞再生 / インスリン転写因子 / 膵β細胞化 / 分化転換 / 膵β細胞 / 分化誘導 / 転写因子 |
研究成果の概要 |
Cre/loxPシステムを用いマウス生体内非β細胞へ複数の転写因子を発現誘導することでインスリン陽性細胞を作製し得るが、いまだ分化転換率は低い。分化転換に適した候補細胞を見出すため、MafA、Pdx1、Neurog3などの転写因子を組み合わせて発現誘導し、インスリン発現率や膵β細胞特異的因子発現の有無などを確認した。また、内因性膵β細胞をablationした後に誘導インスリン陽性細胞のグルコース応答性インスリン分泌能の有無を検討した。さらに、膵β細胞分化過程での転写因子の発現パターンに倣い、Pdx1を先行発現させ、その後にNeurog3、MafAを発現し得る系の構築を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インスリン分泌の枯渇した糖尿病患者の根治のためには、膵β細胞機能補完の必要があり、幹細胞からβ細胞への分化誘導を促す再生医療が注目され、膵β細胞様細胞への分化誘導が可能となっているがいまだ高率といえず、意図しない細胞への分化や未分化状態の維持なども認められる。一方、本研究のような転写因子の異所性発現によるin vivoでの膵β細胞へのdirect reprogramingは、体内環境の利用や膵β細胞近縁細胞を母細胞とすることにより比較的効率的に膵β細胞様細胞の作製が可能である。分子生物学的手法による膵β細胞の作製という最終目標のため、さらなる効率化を目指した研究である。
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