研究課題/領域番号 |
18K08604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
千葉 斉一 東京医科大学, 医学部, 准教授 (90348665)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HoxB9 / HOXB9 |
研究成果の概要 |
in vitroでは、HoxB9ノックダウンによって、TGFb signatureや血管新生因子は抑制され、EMTマーカーも抑制された。それと同時に、抗癌剤に対する感受性は上昇した。また膵癌細胞におけるStem cellマーカーは、HoxB9ノックダウンによって低下を認めた。膵癌切除検体の約46%にHoxB9上昇を認め、HoxB9は無再発生存、全生存に有意な予後因子であった。また検体のけるTGFb signatureとHoxB9は正の相関関係を認めた。以上より、HoxB9がTGFb経路を介して、EMT変化を伴い、転移・浸潤傾向を強めると同時に抗癌剤耐性を獲得しているメカニズムが推測された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌治療における大きな問題点として、癌細胞の抗癌剤耐性を含めた感受性と効果予測因子の正確性が挙げられる。本研究成果により、HoxB9が癌の個別化治療のバイオマーカーとなり、ある種の抗癌剤に治療抵抗性となった癌治療の予後改善のために最終的に臨床応用が可能となる可能性が示唆された。また、HoxB9はある種の分子標的治療薬の効果予測因子となる可能性がすでに検証されており、抗癌剤耐性メカニズムと同様に、分子標的治療薬の感受性変化のバイオマーカーとしても有用となる可能性がある。
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