研究課題/領域番号 |
18K08616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
牧野 知紀 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80528620)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 食道癌 / 複合療法 / 化学療法 / 免疫療法 / バイオマーカー / 免疫チェックポイント阻害剤 / 腫瘍浸潤リンパ球 / PD-L1 / CD8 / リンパ球 / 併用療法 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 腫瘍浸潤T細胞 / 免疫微小環境 / 胃癌 |
研究成果の概要 |
食道癌術前化学療法(NAC)例では術前無治療例より腫瘍PD-L1発現が高く腫瘍浸潤CD8+細胞数はPD-L1陽性例で少なかったことから、NACが腫瘍PD-L1発現を誘導し治療耐性に寄与している可能性が示唆された。また進行例では腫瘍中心部、辺縁部のCD3+/CD8+細胞数(イムノスコア)が多い症例で有意に予後良好であった。またNAC前内視鏡生検標本でCD3+ high群は予後良好であり、NAC奏効例はCD3+/CD8+細胞数が多かった。一方、1次治療(治験)として当院で進行・再発食道癌13例に対し化療+Nivolumabを投与し良好な治療成績を得た。今後、同症例の検体を用いて解析予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では食道癌切除標本および内視鏡生検検体を用いて腫瘍PD-L1発現や腫瘍内浸潤T細胞数(TILs)を中心としたがん免疫微小環境と化学療法との相互作用を明らかにした。また、実臨床においても進行・再発食道癌に対する1次治療(治験)としての化療+Nivoluma治療の有用性を確認しており、今後これらの臨床検体を解析することで化療+Nivolumaの治療効果予測・予後マーカー開発につながる可能性がある。そうなれば食道癌の個別化治療の確立に大きく貢献し、最終的に飛躍的な治療成績の向上および医療費軽減につながり社会的意義も甚大と考える。
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