研究課題/領域番号 |
18K08637
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 帝京大学 (2019-2021) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2018) |
研究代表者 |
鈴木 利宙 帝京大学, 医学部, 助教 (50530135)
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研究分担者 |
中面 哲也 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (30343354)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍浸潤T細胞 / シングル細胞解析 / 疲弊化機構 / TCR導入T細胞 / がん抗原 / ネオアンチゲン / 自己腫瘍反応性 / 非ウイルス性肝細胞がん / TCR遺伝子導入T細胞 / 共通がん抗原 / 腫瘍内浸潤T細胞 / TCR遺伝子 / グリピカン3 / TCR再構築 / トランスクリプトーム解析 / 遺伝子マーカー / 遺伝子治療 / TCR導入T細胞療法 / 肝胆膵領域がん / 自己腫瘍反応性の評価 / TCR遺伝子決定 / ネオアンチゲン予測パイプライン / 腫瘍内免疫環境 / 個別化がん免疫療法 / 腫瘍応答性T細胞 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、肝胆膵領域がんの手術切除検体から自己腫瘍反応性のCD8陽性T細胞を単離し、その頻度や遺伝子発現の特徴をシングル細胞解析により明らかにすることに成功した。腫瘍応答性CD8陽性T細胞の有無は、免疫組織染色によるKi67陽性活性化CD8T細胞浸潤の評価、ならびに腫瘍組織におけるIFNγシグナル関連遺伝子群の発現上昇との関連が認められ、生体内において免疫監視に関連することが示唆された。現在、これらの成果の投稿準備を進めるとともに、分離したTCR遺伝子を用いたTCR-T細胞を作成し、患者腫瘍(PDX)モデルによる抗腫瘍効果の検討を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、免疫チェックポイント阻害療法の適応が進むがん治療において、ヒトの腫瘍に浸潤するCD8+T細胞の特徴を調べる方法論を確立し、肝細胞がん、特に非ウイルス性のがんにおいて、腫瘍応答性T細胞の特徴を明らかとした。これらの成果は、肝細胞がんにおける免疫チェックポイント併用療法の効果の理解に繋がるのみならず、自己腫瘍応答性TCR遺伝子を用いたTCR-T細胞療法の開発に繋がると期待されるする。
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