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胆道癌にて高頻度に同定されたGCF2遺伝子変異がもたらす転移形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K08640
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

深瀬 耕二  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00578677)

研究分担者 有明 恭平  東北大学, 大学病院, 助教 (10754921)
大塚 英郎  東北大学, 大学病院, 講師 (50451563)
高舘 達之  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (50772216)
海野 倫明  東北大学, 医学系研究科, 教授 (70282043)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード胆嚢癌 / CAF / GCF2 / 胆管癌 / 移動能 / 浸潤能 / 予後解析 / 癌転移制御
研究成果の概要

本研究では胆嚢癌の間質が誘導する転移能についての評価を行った.胆嚢癌手術検体からCAFを,正常組織から線維芽細胞(NF)を樹立し,移動能への影響を評価した.CAFではNFに比べ移動能が亢進し,そのConditioned Mediumが胆嚢癌細胞株の移動浸潤能を亢進した.網羅的遺伝子発現解析でTenascin-C (TNC)とPodoplanin (PDPN)が移動能亢進に寄与することが明らかとなった.胆嚢癌切除検体の免疫染色でTNC,PDPN高発現例では有意に無再発生存期間と全生存期間が不良であった.胆嚢癌でTNCやPDPNを発現するCAFが存在しこれらは癌の進行に促進的に働くことが示された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により胆嚢癌のCAFを介した癌転移誘導メカニズムについて明らかになった.胆嚢癌は極めて予後不良な疾患であり,その原因として高い浸潤・転移能を有するといった特徴に加え,使用可能な抗癌剤の種類が乏しいことが挙げられる.本研究によってCAFを介した転移メカニズムの一つが解明され,転移形成を克服する上での新たな概念が提唱されたとともに,TNCとPDPNという抗癌剤治療の新規ターゲット因子の同定にもつなげることが可能となった.今後はCAFを介した転移メカニズムについての検討を行うとともに,TNCやPDPNといった新たな因子を標的とした治療法を開発することで,胆嚢癌の予後改善が期待される.

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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