研究課題/領域番号 |
18K08645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
瀬尾 智 京都大学, 医学研究科, 講師 (70646546)
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研究分担者 |
上本 伸二 滋賀医科大学, 医学部, 学長 (40252449)
鶴山 竜昭 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 研究員 (00303842)
川口 博明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60325777)
田浦 康二朗 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80378629)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | FOLFOX誘導性SOS / 大建中湯 / ベバシズマブ / ブタモデル / FOLFOX誘導性SOS予防 / SOSブタモデル / 大腸癌肝転移 / SOS / FOLFOX療法 / FOLFOX / mFOLFOX6療法 / 薬剤性肝障害 |
研究成果の概要 |
我々が確立したFOLFOX誘導性SOSブタモデルを用いて大建中湯およびベバシズマブを併用することがSOS予防に有効かを検証した。 大建中湯併用モデルでは大建中湯入りの餌の摂食を継続しながらFOLFOX療法を2頭で実施した。経時的な肝生検で病理学的な評価を行い、肝障害の進行を認めなかった。インドシアニングリーン(ICG)を用いて血中消失率を測定することで肝機能評価を行ったが悪化を認めず、予防効果が確認された。ベバシズマブ併用モデルではFOLFOX療法施行時にベバシズマブを投与を1頭で施行した。大建中湯併用モデルと同様に肝生検と血液検査で肝障害の進行を認めず、予防効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いたSOSブタモデルでは病理組織所見に着目した。SOSの特徴である類洞の拡張や肝細胞索の狭小化、電子顕微鏡所見での血管内皮細胞の脱落や類洞内の出血を経時的に評価することで、SOSの診断が早期に可能であることを見出した。またICG消失率検査を肝生検時に行うことで、病理学的な肝障害の進行とICG消失率が相関することも確認された。予防モデルでも同様の評価を行い、大建中湯およびベバシズマブの効果を検証することが可能であった。実臨床では困難な経時的変化を確認することが可能であった点において、本研究は意義を持つと考える。
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