研究課題/領域番号 |
18K08656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山下 継史 北里大学, 医学部, 教授 (70406932)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 胃癌 / 腹膜播種 / DNAマーカー / メチル化 / CDO1 / HOPX / 腹水細胞診 / 微量癌細胞 / デジタルPCR / 腹水洗浄細胞診 / DNA marker / CDO1遺伝子 |
研究成果の概要 |
われわれは、胃癌腹水洗浄細胞診の診断能を向上させるため、独自に同定した癌特異的マーカー CDO1のメチル化を応用した DNA診断開発研究を行った。400例の腹水洗浄細胞診の検体を収集し、そのうち術前化学療法を受けていない360例の症例について、DNA診断のポテンシャルについて解析した。CDO1メチル化を用いた Q-MSP(通常 PCR)では CY1診断能は ROC=0.80であったが、dd-MSP (digital PCR法を用いた新法)では CY1診断能は ROC=0.93に向上した。次に、HOPXメチル化を組み合わせて診断能向上を解析したが、あきらかな診断能向上は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により胃癌の腹水洗浄細胞診の感度向上について、最新の PCR技術で達成される可能性が示された。また、特異度は検査としては高い96%を達成しているが、現行の病理検査を凌駕するには至らなかった。今後は、予後の予測など長期の臨床経過観察による臨床的有用性の確認が必要と考えられる。また、遺伝子の組み合わせによりさらなる感度向上には優れた特異度のマーカーを用いる必要があることがわかった(今回選んだ組み合わせマーカーは優れていなかった)。胃癌の診断においては、腹水洗浄細胞診の診断能向上ははDNAメチル化マーカーの使用で達成できると考えられる。
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