研究課題/領域番号 |
18K08660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
内山 和久 大阪医科大学, 医学部, 教授 (80232867)
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研究分担者 |
赤尾 幸博 岐阜大学, 大学院連合創薬医療情報研究科, 特任教授 (00222505)
谷口 高平 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70779686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | microRNA / 核酸医薬 / 大腸癌 / 乳癌 / ドラッグデリバリー / microRNA-143 / microRNA-145 / ペプチドキャリア / ドラッグデリバリーシステム / miR-143 / miR-145 / 化学修飾 / 消化器癌 / 医工薬連携 / micoRNA |
研究成果の概要 |
当課題では、難治性癌に対しmicroRNA(miRNA)を新規治療法として確立するための検証を行った。研究期間中の成果として、以下の三点が挙げられる。第一に、対象疾患である難治性癌の一つに大腸癌骨盤内再発が存在することから、大腸癌骨盤内再発マウスモデルを作製した。第二に、共同研究者が開発したペプチドキャリアを用いてmiRNAの癌細胞導入効果を示した。第三に、共同研究者が開発した新規合成miRNA-145の抗癌効果をトリプルネガティブ乳癌に対して検証した。 第一、第二の結果に関しては論文で成果を報告した。第三の結果に関しては、検証を継続している状況である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、現存の治療法で根治不能な難治性固形癌に対し、癌抑制型miRNA補充療法の実現を目指した。miRNA創薬の実現には、投与した癌抑制型miRNAが治療目的とする臓器で適切に作用することが必要で、有効なmiRNA輸送システムを構築しなければならない。本研究の遂行から、対象疾患の状況を反映した動物モデルが作成でき、miRNAの抗腫瘍効果を検証することが可能となった。また、miRNA運搬キャリアの候補としてペプチドキャリアが有効性が示唆されると共に、合成miRNAを用いたmiRNA補充療法の有効性も一部確認されたことは、今後、癌抑制型miRNA補充療法の実現に向けた検証に繋がる成果となった。
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