研究課題/領域番号 |
18K08678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高橋 秀和 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10528508)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 進行再発大腸癌 / 抗がん剤耐性 / COX-2阻害剤 / 癌幹細胞 / 大腸癌 / 化学療法耐性 / バイオマーカー / 大腸癌治療抵抗性 / 直腸癌 / 術前化学療法 / 癌幹細胞仮説 |
研究成果の概要 |
大腸癌細胞株SW480, SW620, HT29を用いて、Syntenin-1の抑制を行い、遺伝子発現の網羅的解析を行った結果、プロスタグランディンシグナルに変化を認めた。これはCOX2を阻害した時の挙動と同じであった。このことからSyntenin-1のCOX-2シグナルへの関与が示唆された。LGR5は幹細胞性を司ると言われるが、Syntenin-1の阻害はこの幹細胞性を裏付けるように抗がん剤耐性を低下させた。化学療法の感受性を増強させるためにCOX-2阻害剤との併用を行ったところ、著明な相乗効果を認めた。有用なコンビネーション療法としての可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌幹細胞表面分子である全長型LGR5、LGR5スプライシングバリアントの意義を解明すべく遺伝子ではなく、タンパク質の網羅的解析を行った。結果Syntenin-1が同定された。Syntenin-1はCOX-2シグナルの伝達に重要な役割を果たしており抗がん剤耐性に寄与した。 この事実を臨床応用するに際し、現在施行されている化学療法の感受性を増強させるためにCOX-2阻害剤との併用を行ったところ、著明な相乗効果を認めた。現状の化学療法もCOX-2阻害剤も臨床応用が可能なため、COX-2阻害剤が抗がん剤としてのドラッグリポジショニングとしての可能性が示唆された。
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